更年期障害の症状を自覚している方や悩んでいる方は、落ち込まずに前向きに立ち向かう気持ちが重要です。更年期障害の改善法には、食生活の見直しがあります。脂肪が燃焼しにくく肥満になりやすかったり、コレステロールの増加により血圧の上昇を招き動脈硬化など生活習慣病になりやすくなったり、骨量が減り、骨粗しょう症の危険性などに対応するためには、野菜中心の食事に変え、脂肪を排出したり、骨の定着化に必要になるビタミンDや骨からのカルシウム流出を防止するビタミンK、肌の調子は整えるビタミンC、B、血液の流れを促進するビタミンA、Eを積極的に摂取することが大切です。また、サプリメントを使用し手軽に栄養素を摂取する方法もあります。カニやエビの甲羅に含まれるキチンキトサンはコレステロールを下げてくれる効果があります。ブラックコホッシュという植物エキスは、更年期特有のほてり、発汗に効果があると言われており、セントジョーンズワートというハーブには、うつ病や沈みがちの気持ちに効果があると言われています。また、病院などでの治療では、ホルモン補充療法として黄体ホルモンの投与や、漢方薬、抗うつ薬・抗不安薬などによる治療が行われています。