小学校の先生は男性と女性のどちらが多いかご存知でしょうか。答えは女性です。皆さんご自身の小学校時代を思い出してみて下さい。女性担任の方が多くありませんでしたか?ちなみに私は、1年制=女性、2年生=女性、3年生=女性(途中、産休で別な女性の先生に変わりました)、4年生=女性、5年生=男性、6年生=男性でした。ほら、女性の方が多いですよね。逆に、中学・高校に行くと今度は男性教師の方が多くありませんか?これはなぜなのでしょう。
実際、中・高生の教師の男女比は分かりませんが、小学校に女性教師が多い理由は小学校教員養成課程が特殊であることです。教師になる人は、大学で教員免許を取得しますが、多くの大学では小学校の教員を養成する課程がなく、小学校の先生になるには最初から小学校の先生を目指そうと決めて大学を選ばないといけないようですね。つまり、普通に大学に入ってしまうと中学校か高校の教師免許しか取得できないことになります。むしろ小学校教師の免許の方が特殊だったなんて驚きです。
でも、思い返してみれば中学校からって担任とは別に、授業のたびに先生が変わりませんでしたか?逆を言えば、小学校の時って担任の先生が国語も算数も音楽も体育も教えてくれましたよね。よく考えてみれば全教科一人の先生が教えてくれるってそれはそれですごいことです。確かに特殊ですね。ちなみに小学校の教員採用率は男性が約40%、女性が約60%となっているそうですよ。
さて、そんな女性が多い小学校教師ですが、教師の採用試験倍率は低く、中学・高校に比べると就職しやすいようです。小学校教師採用倍率4.5倍は決して低い倍率ではありませんが、中学校の採用試験倍率7.5倍、高等学校の採用倍率7.7倍と比べると、教員職としてはかなり有利です。むしろ、高校ともなってくると採用倍率つまり競争率は高くなってしまう上、教師派遣センターに登録して先生を続けている人もいるぐらいです。特に、最近では私学教員採用においてこちらの教職員派遣センターが選ばれることも多く、正職員の席数がそもそも減っているという事情があります。私学は経営的に厳しい高校も多く、こういった教職員派遣センターを利用せざるを得ない場合が多いのは致し方ないかもしれません。
これから女性が教師を目指すなら小学校教師がいいのではないでしょうか。やはり小さい子を相手にするため、母性(=女性)が採用に有利という話もありますので、小学校教師は女性に向いている職業と言えるはずです。
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